現場での経歴をもとに判断する大原孝治氏
現在の社長兼CEOに就任するまでの大原孝治の経歴は、数々の現場を渡り歩き築き上げられました。ドンキホーテに入社した直後は店舗に立ち、新規店の立ち上げにも参加してきました。その後は数々の役職を任されてきましたが、現在の社長兼CEOという立場にあっても過去の経歴は活かされています。その具体的な例の一つと言えるのが、神保町靖国通り店の閉店です。神保町靖国通り店はわずか8ヶ月のスピード閉店で注目を集めましたが、その判断を下したのは大原孝治氏です。大原孝治氏は開店直後に店舗の前を歩く人を見て撤退を決めたとし、閉店のダメージを最小限に抑えることができました。店舗の前を歩く人を見ただけで撤退を決められたのは、現場での経験が生きているのでしょう。本社の椅子に座っているだけでは、現場の状況を理解できず的外れな指示を出すこともあります。しかし現場経験があるトップなら、店舗に立てば成功か失敗か直観的に判断することができます。
もちろん現場に立った経験だけではなく、新規出店の立ち上げや子会社などの取締役を務めた経歴も、ドンキホーテの経営には活かされているでしょう。今のドンキホーテの成長を支えているのは、経験豊富で様々なノウハウを持つトップが的確な指示を下せる体制を築き上げている、この点につきると考えられています。今後も現場を知っているトップが経営の舵を握り続ける限り、例え失敗してもダメージを抑えて成長の足かせにはならないでしょう。